【一生ものを選ぼう!】メンズコートの種類とシーン別の選び方を徹底解説
「メンズコートの種類はどんなものがある?」
「スーツに合うメンズコートはなんだろう?」
コートは、コーディネートの主役になるアイテムなだけに、選ぶのに慎重になってしまう方も多いのではないでしょうか。
メンズコートも選択肢がたくさんあり、定番の種類や、選び方、ちょっとした着こなし方を押さえておくだけでもコーディネートが楽しくなるはずです。
この記事では、「メンズコートの定番の種類」や「シーン別の選び方」、「着こなしの工夫」をご紹介します。
メンズコートの種類は?覚えておきたい定番6選
自分に合ったメンズコートを選ぶには、コートの種類を知っておく必要があります。
とはいえ、コートの種類もたくさんあるので、あまりに多すぎると、逆に何を選べば良いのかわからなくなってしまう方もいるかも知れません。今回は、まずは押さえておくべき定番のメンズコートを6つご紹介します。
チェスターコート
チェスターコートは、わかりやすく言えば、テーラードジャケットの着丈を長くしたような形が特徴です。19世紀に英国のファッションアイコンであったチェスターフィールド伯爵から名前がついたと言われています。シンプルなデザインで、スーツスタイルにもカジュアルスタイルにも合う万能なコートです。着るだけで様になるので、デザインで悩みたくない方におすすめのコートです。
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ステンカラーコート
ステンカラーコートは、チェスターコートに次ぐ、メンズコートの中では定番のコートです。襟の部分が前に向けて低くなっているのが特徴のデザインとなっています。トレンチコートから派生した、トレンチコートの一種と位置付けられており、ビジネスシーンでもとても人気のコートです。また、カジュアルに合わせると綺麗めカジュアルなスタイルになるのでおすすめです。
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トレンチコート
トレンチコートは、メンズコートの中で最も代表的と言えるコートです。ルーツは、英国軍が戦場で利用していたレインコートで、ボタンが2列になっているダブルブレスト、ウエストベルトが特徴です。ハリ感のある生地が多いので、ビジネスシーンで選ぶ方も多く、着るだけで品がでます。それぞれのデザインに意味があり、機能性も備えつつ、シルエットも綺麗なので、上品に着たい方におすすめのコートです。
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モッズコート
モッズコートは、1950年代にアメリカ軍が防寒用に採用したミリタリーコート「M-51」がルーツで、イギリスで流行ったことからスタイルが定着したコートです。ボリュームのあるシルエットと、後ろの裾が二股に別れたフィッシュテールという裾、フードが主な特徴です。主にはカーキカラーが定番でカジュアルに着るスタイルが多いですが、近年はビジネスシーンで着る方も増加しています。
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ピーコート
ピーコートは、英国海軍の艦上の軍服用で採用されたマリンルーツのコートです。着丈が短く、トレンチコートでも同じのダブルブレスト、碇をあしらった大きめボタンなどが特徴です。ウールメルトンの生地がほとんどで、防寒に優れています。学生が着用しているイメージですが、シンプルなデザインなのでスマートな着こなしのできるコートです。
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ダウンコート
ダウンコートは、ダウンジャケットよりも丈の長くなっており、より防寒性を高くしたコートです。ダウンジャケットはアウトドアな雰囲気が強いですが、ダウンコートはカジュアルに寄りすぎずスマートな着こなしも出来ます。最近ではステッチの少ないタイプのデザインも出ているので、ビジネスシーンでも使いやすく防寒対策しながらもスマートに着たい方におすすめです。
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メンズコートの選び方
種類の次に押さえなければいけないのは、メンズコートの「選び方」です。選ぶ前に、まず自分のニーズをはっきりさせておきましょう。
以下の3点を押さえておくと良いでしょう。
- どのシーンで使うのか
- どんな雰囲気で着たいのか
- 何を重要視するか(機能性・見た目)
今回は、ビジネスシーン・カジュアルシーンの2つの視点から解説していきます。
サイズ感
メンズコートの選び方の中でも、最も大事だと言えるのが「サイズ感」です。
サイズ感を間違えてしまうだけでだらしなく見えてしまいます。
以下では、ビジネスシーンとカジュアルシーンでの選び方を紹介しますのでニーズに合わせて読んでみてください。
ビジネスシーン
ビジネスシーンのサイズ感選びで大切なのは、「スーツの上から着る」ことを想定することです。しかし、だからといって大きすぎるサイズを選ぶのもNGです。大きすぎるとだらしなく見えてしまいます。コートによってもサイズ感が様々なので試着をおすすめします。
ジャストサイズの目安は以下の4点です。
- 肩幅に指一本くらい入る余裕がある
- 手を広げた時に10〜15cmのゆとりがある
- 膝上10〜15cmくらいの間に裾がくる
- コート丈がジャケット丈より長くなるように
実際に想定したスーツ着用、もしくはジャケット持参で試着するのが1番感覚を掴めます。
カジュアルシーン
ビジネスシーンのサイズ感選びで大切なのは、「スーツの上から着る」ことを想定することです。しかし、だからといって大きすぎるサイズを選ぶのもNGです。大きすぎるとだらしなく見えてしまいます。コートによってもサイズ感が様々なので試着をおすすめします。
ジャストサイズの目安は以下の4点です。
- 肩幅に指一本くらい入る余裕がある
- 手を広げた時に10〜15cmのゆとりがある
- 膝上10〜15cmくらいの間に裾がくる
- コート丈がジャケット丈より長くなるように
カジュアルシーンでのサイズ感で大切なのは、「肩幅」です。
肩幅があってないと、全体的にだらしない印象を与えてしまいます。デザインに合わせた肩幅を選ぶと、シルエットが綺麗に見えます。ジャストサイズのデザインは、前述した
ジャストサイズの目安を参考に選べば間違いありません。オーバーサイズのコートは、あまりにも大きすぎるものを選んでしまうとだらしなさが増して見えてしまうので注意が必要です。
オーバーサイズのコートを選ぶときのポイント
- 肩の落ち感がなだらか
- 肩のはみ出し部分が2〜3cm
- 柔らかい生地で丸みのあるシルエット
以上3点に気をつけながら試着をしてみましょう。
カラー選び
以下では、メンズコートの選び方で大切な2つ目「カラー選び」について紹介します。
ビジネスシーン
ビジネスシーンでのカラー選びは、ベーシックカラーを選ぶのがベターです。
落ち着いた印象を与えることができます。
具体的には、黒やネイビー、グレーなどを選ぶと良いでしょう。
また、お手持ちのスーツの色に合わせて選んでも上品さが増すのでおすすめです。
カジュアルシーン
カジュアルシーンでは、ビジネスシーンとは違い好みのカラーを選ぶと良いです。
しかし、普段からコーディネートに悩んでしまう方は、合わせやすいカラーを選んでおくと着回しがききます。コートはコーディネートの大部分を占めるので、慣れないカラーを選んでしまうといざ着る時に違和感を覚える可能性があります。黒やネイビー、グレーはもちろん、トレンチコートならベージュ、モッズコートならカーキなどコートの定番カラーを選ぶのも良いでしょう。
デザイン
以下では、メンズコートの選び方で大切な3つ目「デザイン」について解説します。
ビジネスシーン
ビジネスシーンでは、シンプルなデザインを選ぶのが無難です。凝ったデザインを選んでしまうと、動きやすさに支障が出たり、相手に与える印象も変わります。
シンプルなデザインを選べば、スマートな印象で着回しもしやすいです。
また、機能性や生地にこだわったデザインを選ぶのもおすすめです。外回りでも動きやすいストレッチ素材や、急な雨にも対応できる撥水加工が施されているもの、春まで対応できるライナーが取り外し可能なものなどです。
職種に合わせて、自分に合うデザインを選ぶと良いでしょう。
カジュアルシーン
カジュアルシーンでは、自分の手持ちの洋服に合わせて選んであげるのが良いでしょう。例えば、普段ゆったりした服が多い場合は、オーバーサイズめのコートを選んだり、普段から綺麗めなデザインの服を着たりすることが多い場合は、上品なデザインのものを選ぶと、コーディネートが組みやすくなります。
SNSや雑誌などを見ていいなと思っても、実際に着てみると違和感を覚える可能性もあるので、特にコートは実際に試着してみることをおすすめします。
メンズコートをよりお洒落に着こなすポイント3選
ここでは、メンズコートをよりお洒落に着こなすポイントを3つご紹介します。
コートは見える面積が大きい分、マンネリ化しがちです。
そんな時にちょっとしたテクニックを覚えておくと、飽きずにお洒落を楽しめます。
以下の3つは押さえておきましょう。
- 合わせるカラーでこなれ感を
- インナーで差をつける
- 小物でお洒落感アップ
3つを意識するだけで、お洒落感をグッとアップします。以下では、コーディネート写真を紹介します。
合わせるカラーでこなれ感を
ワントーン×チェスターコート
ワントーンを意識したチェスターコートコーデ。
スーツに合わせてネイビーのチェスターコートを合わせると、統一感が増しスマートに見えます。ネクタイと靴下のカラーも合わせて、まとまりのあるビジネススタイルです。
ベーシックカラー×ダウンコート
全体的にベーシックなカラーでまとめたダウンコートコーデ。
グレーのグラデーションの上下に、黒のダウンコートとシューズのカラーを合わせ、引き締まったスタイルに。グレーのグラデーションは一気にお洒落感が増すのでおすすめのスタイルです。
インナーで差をつける
ワントーン×チェスターコート
ワントーンを意識したチェスターコートコーデ。
全体的なトーンを合わせながらも、トップスは少し明るめのブルーを持ってくることで、顔周りが明るく映り暗すぎない印象に。インナーのカラーに悩んだ場合は、コートと同じトーンで少し明るめのものを選ぶと統一感が出てお洒落に着こなせます。
ストライプ×トレンチコート
ショート丈のトレンチコートで柔らか春コーデ。
セットアップのパンツに、グリーンのストライプシャツをトップスに合わせることで、ぼやっとせずに引き締まった印象に。リラックス感もありながら清潔感のある爽やかなスタイルです。
小物でお洒落感アップ
キャップ×モッズコート
モッズコートにデニムシャツを合わせたカジュアルコーデ。
カーキに合わせるカラーに悩む方もいると思いますが、デニムは意外と相性抜群。
デニムはパンツではなくトップスで持ってきて、カーゴパンツの裾を絞って靴下見せをしているのがお洒落上級者ポイント。プラスキャップでスポーティな印象に仕上げています。
マフラー×ピーコート
大人なピーコートコーデ。
少し子供っぽく見えがちのピーコートに、ベロアトップスと細身のパンツを合わせて大人らしい上品スタイルに。ストライプ柄のマフラーをポイントに合わせると、顔周りが明るく、お洒落感がよりアップします。
メンズコートの種類を知るだけでもお洒落が楽しくなる
メンズコートの種類や、選び方、合わせ方のポイントなど、詳しく解説してきました。
メンズコートは安価ではないため、選び方には慎重になる人も多いのではないでしょうか。
コートの特徴やルーツ、選び方のポイントを少し押さえておくだけで、メンズコートが選びやすくなります。
コート選びが楽しくなると、一生ものに出会える可能性も高まります。
自分に合ったメンズコートを選び、お洒落をもっと楽しみましょう。